大島弓子の漫画、
「つぐみの森」という作品内で
ある美しい登場人物が
主人公である高校生男子を
自分の部屋に入れた後に言った
『5月だけど、まだ夜は
ストーブの火が切らせないわね。』的な台詞。
素敵な言葉だ、と思うと同時に
「いや、どこのパラレル地球の氷河期な日本やねん!」と
突っ込みを入れずにはいられなかった。
ですが今年の元号の変わり目
5月頭は、少し寒かったですね。
この台詞を思い出すくらいには
(冬用のパジャマを引っ張り出すくらいには)
寒さが戻りました。
中学時代、テスト前になると
決まって母の部屋にある大島弓子選集に
手を伸ばしました。
今(当時)の流行りを全て無視して
私が私である、と確認出来る場所。
戦いの前の休息、息継ぎ、
漫画の中で展開する
「見たことのないような世界」
「読んだことのない言葉たち」は
当時の私にとって
追い込まれた時に逃げ込める
一番安らかな場所、シェルターでした。
今でも
大島弓子さんは、私の一番好きな少女漫画さんです。
流行りになじめない、とか
同世代とずれている、とか感じている中高生へ
無理に合わせないで大丈夫。
むしろそこを大切にせよ。
そのズレ、は必ず後で
あなたの強みになりますよ。
福岡に来てもうすぐ5年が経ちます。
その頃の自分には遠い、ちょいキツイ、まだ早い、
と思っていた事が
今の自分なら、手に入る、と感じられるようになりました。
今なら、受け取れる。
今なら、選べる。選ぼう。
そう思えるようになりました。
もうすぐ誕生日がやってきます。
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